「肉かす」と「油かす」の違いとは?分かりやすく解釈

「肉かす」と「油かす」の違いとは?違い

関西人ならお馴染みの食材?

この記事では、「肉かす」「油かす」の違いを分かりやすく説明していきます。

「肉かす」とは?

静岡県内の中部・東部のスーパーでは「富士宮やきそば」の有名店『マルモ食品』が「焼きそばの友」の名称で「肉かす」を売っている事で知られています。

「肉かす」とは豚の背脂から分離された物だと思って貰って構いません。

豚の背脂を高温で加熱した時に分離された液体がラードです。

そして言葉は悪いですがその“残りかす”「肉かす」だと言っていいでしょう。

「富士宮やきそば」が認知度を得る前は静岡県内のスーパーで見る事は少なく、2006年以降に認知度が急上昇したと思われます。


「油かす」とは?

関西在住経験のある方であればお馴染みの食材だと言っていいでしょう。

90年代半ばに登場した「油かす」をうどんに乗せた「かすうどん」は定番化。

うどん屋をはじめ大衆食堂など様々な場所で食べる事が可能です。

「油かす」は牛の小腸を食べやすいサイズに細長く切って油で揚げたものです。

カリッとした食感と噛むとジンワリと溢れる脂の旨みが人気の理由だと言っていいでしょう。

関西ではお好み焼きに使われるほか、卵でとじた「カツ丼」ならぬ「かす丼」など比較的ポピュラーな食材だと言っていいでしょう。


「肉かす」と「油かす」の違い

「肉かす」「油かす」の違いを、分かりやすく解説します。

「肉かす」は豚の背脂の残滓であり、サイズ的には1cm辺でいわゆる欠片状なのが特徴です。

「油かす」はホルモン文化の根づいた関西らしく牛のホルモンである小腸・マルチョウを細切りにして油で揚げたものです。

「お好み焼き」には欠片状、「かすうどん・かす丼」にはある程度食べやすい状態に刻んでから調理するのも「肉かす」とは違うところでしょう。

まとめ

「肉かす」は静岡県内中部・東部のスーパーで良く見掛けられ、「富士宮やきそば」の具材として有名。

豚の背脂を熱してラードを分離したあとの残滓、文字通りの“かす”部分だと言っていいでしょう。

一方の「油かす」は牛の小腸を刻んで揚げたものです。

「お好み焼き」には「富士宮やきそば」「肉かす」と似た使い方がされます。

その一方で「かすうどん・かす丼」にはメインの具材として使われ、存在感のあるサイズで食べられるのが大きな違いだと言っていいでしょう。

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