「錯覚」と「幻想」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「錯覚」と「幻想」の違いとは?違い

この記事では、「錯覚」「幻想」の違いを分かりやすく説明していきます。

「錯覚」とは?

心理学で、刺激や対象の客観的事実を違ったものと感じることです。

中央に円があり、その周りを複数の円が取り囲む図が2つあります。

一方は、中央の円の取り囲む円が小さく、もう一方は中央の円を取り囲む円が大きいです。

中央にある円の大きさはどちらも同じなのですが、周りにある円が大きいと、中央にある円が小さく見えます。

事実と違って知覚しているのです。

このような状態をいいます。

これは「錯視」ともいいます。

また、この言葉には勘違いという意味もあります。

ご飯の上に肉のようなものがのっています。

実はこれは肉ではなく、大豆たんぱくを使って作ったものです。

食べてみると肉のように感じます。

これを「肉だと錯覚する」といいます。


「幻想」とは?

実際にはないことをあるかのように心に思い描くことです。

現在世界には核兵器が存在します。

核兵器によって多くの命が奪われており、ない世界を望む人もいることでしょう。

実際には現在は核兵器は存在していますが、それがない世界を心に思い描くことを「核兵器のない世界を幻想する」といいます。

現実にはないことをあるかのように思い描くこと、またその心に思い浮かぶ考えをいう言葉です。


「錯覚」と「幻想」の違い

「錯覚」「幻想」の違いを、分かりやすく解説します。

前者は、実際のものを、実際とは違って知覚をすることです。

同じ大きさの円なのに、一方は小さく感じ、もう一方は大きく感じることなどをいいます。

実際にそこに円は存在しています。

また、勘違いという意味もあります。

後者は、実際にはないものをあるかのように心に思い描くことです。

そのものは現実にはありません。

まとめ

一方はあるものを事実とは違って知覚をすることをいい、もう一方はないものをあるかのように心に思い描くことをいいます。

実際にそれがあるのか、実際にはないのかという点に違いがあります。

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