この記事では、「鉄鋼」と「鉄鉱」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鉄鋼(てっこう)」とは?
「鉄鋼」とは、「鉄(Fe)を主成分として用いた金属材料の総称」を意味する言葉です。
「鉄鋼」は高い強度と優れた加工性を持っており、主成分である「鉄(Fe)」に合成材料である「炭素(C)」や「リン(P)」、「硫黄(S)」や「シリコン(Si)」、「マンガン(Mn)」などを組み合わせた「合金」になります。
その中でも「炭素」の量が増加すると、「鉄鋼」は「鉄」や「鋳鉄」へと変化し、異なる特徴を持つようになるのです。
ちなみに、先の5元素のみで構成される金属材料は「炭素鋼(たんそこう)」と呼ばれています。
「鉄鋼」の使い方
「鉄鋼」は名詞として使われています。
「鉄鉱(てっこう)」とは?
「鉄鉱」とは、「鉄の原料となる鉱石」や「鉄を含む鉱石」という意味を含める言葉であり、「鉄鉱石(てっこうせき)」とも呼ばれています。
「鉄鉱」には「磁鉄鉱(じてっこう)」や「赤鉄鉱(せきてっこう)」、「褐鉄鉱(かってっこう)」があります。
「鉄鉱」の使い方
「鉄鉱」は名詞として使われています。
「鉄鋼」と「鉄鉱」の違い
「鉄鋼」は「鉄(Fe)を主成分として用いた金属材料の総称」を意味する言葉であり、対して、「鉄鉱」は「鉄の原料となる鉱石」や「鉄を含む鉱石」という意味を表す言葉になります。
「鉄鋼」の例文
・『職業体験で訪れた工場で鉄鋼の加工現場を目の当たりにした』
・『加工性に優れた鉄鋼はものづくりにはうってつけの金属材料である』
「鉄鉱」の例文
・『鉄鉱を加工する様子を収めた動画が投稿されていた』
・『鉄鋼を鉄へ加工する技術が日本に伝来した時期について、専門家たちのあいだで議論が行われた』
まとめ
「鉄鋼」とは、「鉄(Fe)を主成分として用いた金属材料の総称」を意味する言葉になります。
そして、その「鉄」の原料となる鉱石が「鉄鉱」なのです。