この記事では、「それでも」と「けれども」の違いを分かりやすく説明していきます。
「それでも」とは?
「それでも」とは、前の文と逆の意味のことを述べる場合に使う接続詞のことをいいます。
「そうであっても」とか「そうだけれども」という意味になります。
前の文の内容と後ろの文の内容が逆になる関係で、逆接の接続詞の1つです。
前の文の内容を認めた上で、後の文を述べています。
「それでも」は、論文のような改まった文章にも使える言葉です。
「けれども」とは?
「けれども」とは、前に述べた文と相反する文を述べる場合に使用する接続詞です。
逆接の接続詞の1つですが、前の文と後ろの文が並立する場合にも用いられます。
また、同類の事柄を対比する場合に「けれども」を使うこともあります。
「でも」や「しかし」も意味が似ていますが、「けれども」の方が丁寧な印象です。
「それでも」と「けれども」の違い
どちらもも逆接の接続詞で、前の文と反対の内容を述べる場合に使用します。
「それでも」は前の文の内容を一応認めています。
「けれども」は逆接の接続詞以外にも、前の文と後ろの文が並立する場合や同類の事柄を対比する場合にも用いられます。
「それでも」の例文
・『雨が降ってきた。それでも試合は続けられる』
・『祖父は90歳と高齢だ。それでも毎日の散歩を続けている』
・『1時間ほど遅れてしまったが、それでも彼女は許してくれた』
「けれども」の例文
・『テストの結果は良くなかったけれども、志望校は変更しない』
・『忙しい毎日だけれども、充実している』
・『お気に入りのレストランに出かけれたけれども、定休日でお店が閉まっていた』
まとめ
「それでも」も「けれども」も前の文と反対の意味を述べる場合に使用する接続詞です。
「それでも」は前の文を一応認めています。
「けれども」は、前の文と後ろの文が並立する場合や同類の事柄を対比する場合にも用いられます。
