この記事では、「ゆこう」と「ゆず」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ゆこう」とは?
「ゆこう(柚柑・柚香)」はミカン科ミカン属に分類されている常緑小高木で、香酸柑橘類の一種です。
日本原産で、「ゆず」の変種の自然交雑種です。
現在、「ゆこう」の99%以上が徳島県で栽培されています。
「ゆこう」の果実は10月〜11月頃になり、熟していくと黄色から橙色に変わります。
果実は扁球形で果頂部がくぼんでいます。
また、果実の中央から果頂部にかけて、大きなシワがあります。
果実は皮が薄くて、果汁が多いです。
まろやかな味わいで、酸味が少なく、ほのかな甘さがあります。
果実は加工して、「ユコウ酢」やポン酢の原料などに利用されています。
「ゆず」とは?
「ゆず」とは、ミカン科ミカン属に属している常緑低木や小高木のことを表しています。
中国が原産で、樹高は4mくらいあります。
「ゆず」の開花時期は5月〜6月頃で、5弁花の白色の花が咲きます。
「ゆず」の果実は9月〜2月頃になり、熟すと黄色くなります。
扁球形で表面がでこぼこしています。
また、強い香りと酸味があります。
果実は食用、薬用、精油、浴用などに用いられています。
「ゆず」には、「ホンユ(本柚)」、「ホンユズ(本柚子)」などの別名があります。
そして、「ゆず」は英語で「Yuzu」と表記します。
「ゆこう」と「ゆず」の違い
「ゆこう」と「ゆず」の違いを、分かりやすく解説します。
「ゆこう」は「ゆず」の変種で、自然交雑種です。
「ゆず」と「だいだい」の交雑種とも言われています。
また、「ゆこう」は「ゆず」より大きく、表面はなめらかで、皮が薄いです。
「ゆこう」と「ゆず」にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
徳島県の地元では古くから、「香りゆず、酸味すだち、味ゆこう」と言われ、「ゆこう」は幻の果実とも呼ばれているようです。
今回は「ゆこう」と「ゆず」の意味や違いなどについてご紹介してきました。
「ゆこう」と「ゆず」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。