「残務」と「残業」の違いとは?分かりやすく解釈

「残務」と「残業」の違いとは?違い

「残務」「残業」はどちらも仕事に関係する言葉です。

ビジネスの世界では広く使われている2つの言葉ですが、それぞれ何を表しどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「残務」「残業」の違いを解説します。

「残務」とは?

「残務」とは、「片付いていない残りの仕事」を意味する言葉です。


「残務」の使い方

引き受けたり任されたりして自分の抱える仕事のうちまだ処理が終わっていない仕事を指します。

片付いていない事務仕事を指す意味で使われることが多い言葉ですが勤務や職務など事務作業以外の仕事に対しても用いられる表現です。

処理しなければならない仕事量の中で処理が終わっていない仕事を指す言葉なので分担が明確になっていない雑務や責任のない職務はどれだけ残っていても自分の「残務」ではありません。


「残業」とは?

「残業」とは、「就業時間を過ぎてからも職場に居残って働くこと」を指す言葉です。

「残業」の使い方

労働者は就業規則により就業時間が定められています。

取り決められた就業時間までに仕事を終えずそのまま職場に居残って仕事を続ける行為を指す言葉が「残業」です。

「残業」は就業時間を外れて働く「時間外労働」の一種で割増賃金の支払いや労働時間の上限などさまざまなルールが設けられています。

「残務」と「残業」の違い

「残務」「残業」の違いは「残っているもの」です。

「残務」は仕事が残っていることを表すのに対し、「残業」は労働者が職場に残ることを表します。

処理しきれていない「残務」を片付けるために就業時間後も職場に留まり続けて働く行為が「残業」です。

「残務」の例文

・『教科に入る前に残務を片付ける』
・『退職前の残務整理に追われる』

「残業」の例文

・『納期直前は残業が続く』
・『残業手当が支払われた』

まとめ

「残務」「残業」はどちらもビジネスにおける仕事の残りを表しますが残っているものが違います。

それぞれの言葉の意味を正しく理解して使い分けてください。

違い
違い比較辞典