この記事では、「葛粉」と「片栗粉」の違いを分かりやすく説明していきます。
「葛粉」とは?
「葛粉(くずこ)」とは、「クズ」の塊根のデンプンから作る粉のことを言います。
しかし、現在ではジャガイモやコーンスターチなどのデンプンが混ざっているものが一般的になっています。
「クズ(葛)」は、マメ科クズ属に分類されている蔓(つる)性多年草の植物です。
塊根は長さ1. 5m、径は20㎝にもなります。
「クズ」は7月から9月頃に、紫色の花が咲きます。
塊根は食用や薬用(葛根)として、利用されています。
「クズ」は秋の七草の一つです。
「片栗粉」とは?
「片栗粉(かたくりこ)」とは、「カタクリ」の鱗茎から作られるデンプンの粉のことを表しています。
ですが、今ではジャガイモのデンプンで作った「片栗粉」が主流になっています。
「カタクリ(片栗)」は、ユリ科カタクリ属に属している多年草の植物です。
鱗茎は4㎝から6㎝、最大で30㎝あり、径は1㎝くらいです。
「カタクリ」の開花時期は4月から6月頃で、紅紫色や桃色の6弁花が下向きに咲きます。
鱗茎は食用、薬用に用いられています。
「葛粉」と「片栗粉」の違い
「葛粉」と「片栗粉」の違いを、分かりやすく解説します。
「葛粉」は「クズ」の塊根のデンプンの粉ですが、「片栗粉」は「カタクリ」の鱗茎のデンプンの粉になります。
また、「クズ」はマメ科ですが、「カタクリ」はユリ科の植物です。
「葛粉」と「片栗粉」にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
「クズ」の別称には、「フシゲクズ」、「クゾフジ」、「ウラミグサ」などがあります。
また、「クズ」の英語表記は「kudzu」などになります。
そして、「カタクリ」には、「カタカゴ(堅香子・傾籠)」、「カタコ」、「カタコユリ」などの別名があります。
さらに、「カタクリ」は英語で、「dogtooth violet」と表記します。
「葛粉」、「片栗粉」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。