この記事では、「寒天」【かんてん】と「ナタデココ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「寒天」とは?
天草という海藻から粘液質を取り出したものを日本独自の製法で凍結し、乾燥させた食品を「寒天」【かんてん】といいます。
「寒天」の中には海髪と書いて【おごのり】と読む食材を加工する場合もあるなど、海からとれた海草で作っていました。
とくに、乾燥し、気温が低くなる冬に作られている甘味に使う食品でもあります。
「寒天」には多くの植物繊維が含まれていて、食べると通じが良くなるといった効果が表れるのも魅力です。
呼び方の由来は、外の寒い場所で干されていたところから「寒天」と名づけられました。
「ナタデココ」とは?
ココナッツ絞って汁を搾り出したものに、凝固させるための酢酸菌を入れて四角に固めたものを「ナタデココ」といいます。
ココナッツの爽やかな味に独特な弾力がある食感を楽しめるココナッツはゲル状にした発酵食品です。
フィリピンでは子供から女性を中心によく食べられているスイーツであり、暑い夏場はよく冷やしてゼリーと混ぜたり、飲料の中に入れて食べる場合もあります。
元々は上澄みの皮膜という意味のナタと、ココナッツの「ココ」を掛け合わせた言葉です。
「寒天」と「ナタデココ」の違い
「寒天」と「ナタデココ」の違いを、分かりやすく解説します。
海髪や天草を煮て粘液質を取り出し、冷やして乾燥させるものを「寒天」といいます。
透明度が高く、味はほぼないため、甘い餡子やシロップをかけて食べるのが一般的食べ方です。
桃や林檎、杏など甘く味付けされた好みの果物にみつ豆を盛る場合もあります。
もう一方の「ナタデココ」はフィリピンが発祥であり、ココナッツの汁に酢酸菌を入れて凝固させたものです。
白っぽい色が付いていて、ガムのように弾力があり、噛むほどにココナッツの味がじわりと出ます。
もう一方の「寒天」は弾力がなく、舌だけでも簡単に噛めます。
まとめ
どちらも見た目が似ている食品ですが、発祥の地や弾力、味に違いがありますので、自分なりに味わって食べ比べてみるといいでしょう。