野球のピッチャーの投球フォームとして「サイドスロー」と「スリークォーター」があります。
この2つはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「サイドスロー」と「スリークォーター」の違いを解説します。
「サイドスロー」とは?
「サイドスロー」とは、「振りかぶった腕を地面と水平に動かして球を投じる投球フォーム」です。
「サイドスロー」の使い方
野球で投手が投球するときの動作を「投球フォーム」といいます。
「サイドスロー」はその名の通り振りかぶった腕がサイド、つまり体の横から繰り出される投球フォームを指します。
地面と水平に腕が回転するので横回転の変化球に強く、右打者から見て右の「サイドスロー」は背中から球が飛んでくるように感じられて打ちづらいとされる投球フォームです。
「スリークォーター」とは?
「スリークォーター」とは、「斜め上から腕を振り下ろして投じる投球フォーム」です。
「スリークォーター」の使い方
「スリークォーター」は英語で「4分の3」を意味します。
打者から見て上と横の間にあたる4分の3程度のところから腕を振り下ろす投球フォームでコントロールとスピードを両立させるバランス良さが特徴です。
「サイドスロー」と「スリークォーター」の違い
「サイドスロー」と「スリークォーター」の違いは「腕の動く角度」です。
「サイドスロー」は地面と平行に腕が動くのに対し、「スリークォーター」は地面に対して斜めに腕が動きます。
腕を横に振る「サイドスロー」は内外角の出し入れに強く横回転の変化球にキレが生まれ、「スリークォーター」は速球のスピードを保ちながらコントロールが向上します。
「サイドスロー」の例文
・『サイドスローの投手は少ない』
・『右のサイドスローに左の代打をぶつける』
「スリークォーター」の例文
・『怪我してから投球フォームをスリークォーターに変えた』
・『スリークォーターは縦の変化球に強い』
まとめ
「サイドスロー」と「スリークォーター」は腕の振り方で区別されます。
実際には投手によって微妙にフォームが異なるため厳密な基準はありませんが、ピッチャーの強みや特性にもつながるので違いを知っておきましょう。