「ご慈愛」と「ご自愛」の違いとは?分かりやすく解釈

「ご慈愛」と「ご自愛」の違いとは?違い

この記事では、「ご慈愛」「ご自愛」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ご慈愛」とは?

「ご慈愛」とは他者を深く愛していつくしみ可愛がることです。

慈愛は親子の愛にも例えられ、一般的に親は子に対して無償の愛を向けるものと考えられるものですが、血の繋がっていない相手に対しても抱くそれと同じくらいの愛情が慈愛と言えます。

その慈愛に丁寧語としてごを付けた言葉が「ご慈愛」なので、誰かに対してこういった親子の愛のように深い愛情であったり他者を許容する優しい心を求めたり際に使われる言葉が「ご慈愛」です。


「ご自愛」とは?

「ご自愛」とは自分を大切にする気持ちです。

怪我や病気をしているのに安静にせず動き続けたり、休まずに働き続けるなど自分の体を大事にせず無理を続ける人に対して、無理せず自分の体を大事にして体を休めるよう言うために使われます。

本来は自分を大事にしない人に対して使う言葉なので体だけでなく心を大事にしない人にも使える言葉です。

ですが体を大事にしない人はわかりやすくても心を大事にしない人はわかりにくいので、体を大事にしない人に対して使われることがほとんどです。


「ご慈愛」と「ご自愛」の違い

「ご慈愛」「ご自愛」の違いを、分かりやすく解説します。

他者に対して抱く親子の愛のような深い愛情が「ご慈愛」で、自分を蔑ろにせず大切にする気持ちが「ご自愛」です。

どちらも自分ではない人に向けて使う言葉ですが、「ご慈愛」は他人に対して他の人に愛情を向けることを求めるのに使い、「ご自愛」は他人に対してその人自身に愛情を向けることを求めるのに使います。

また「ご慈愛」の場合は深い愛情ですが「ご自愛」の場合は時々は休み無理しない程度の最低限の愛情を指す場合にも使われる言葉です。

まとめ

「ご慈愛」「ご自愛」は読み方は同じですが誰に対して向ける愛情なのかと、その愛情の深さに違いがあります。

どちらかと言えば「ご自愛」の方が使われる機会は多いですが、「ご慈愛」も使われることは十分ある言葉なので、場面や文脈を含めて何について触れているかを判断しましょう。

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