この記事では、「ふき」と「きゃらぶき」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ふき」とは?
「ふき(蕗)」とは、キク科フキ属に分類されている多年草のことを表しています。
「ふき」には野生種と栽培種があります。
「ふき」の原産は日本で、草丈は10㎝〜70㎝くらいです。
「ふき」の開花時期は2月〜5月頃で、雌雄異株です。
雌花は白色で、雄花は薄黄色をしています。
「ふき」の葉は根生の単葉で、円くて大きいです。
葉の大きさは15㎝〜80㎝くらいあります。
そして、「ふき」の地下茎は有毒です。
若い花茎は「フキノトウ」と呼ばれ、春の山菜の一つで、春の季語にもなっています。
また、若葉や茎も食用になっています。
「ふき」の漢字表記は他にも、「苳」、「款冬」、「菜蕗」があります。
また、「ふき」の別称には、「オオブキ(大蕗)」、「ヤマブキ」、「ミズブキ」、「ノブキ」などがあります。
さらに、「ふき」の英語表記は「Fuki」、「Japanese butterbur」などになります。
「きゃらぶき」とは?
「きゃらぶき(伽羅蕗)」とは「ふき」の茎の佃煮(つくだに)のことで、日本伝統の保存食です。
「きゃらぶき」の「きゃら」は「伽羅色(きゃらいろ)」からきています。
「きゃらぶき」は醤油、酒、砂糖、みりんなどで甘辛く煮た食品で、昔からご飯のお供や箸休めに、また、お酒のおつまみなどとして食されています。
「ふき」と「きゃらぶき」の違い
「ふき」と「きゃらぶき」の違いを、分かりやすく解説します。
「ふき」はキク科フキ属の植物のことで、「きゃらぶき」はその「ふき」の茎を、佃煮にした食品のことを表しています。
「ふき」と「きゃらぶき」にはこのような違いが見られます。
まとめ
今回は「ふき」と「きゃらぶき」の意味や違いなどについてご紹介してきました。
「ふき」と「きゃらぶき」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。