この記事では、「フゼア系」と「シプレ系」の違いを分かりやすく説明していきます。
「フゼア系」とは?
フゼア系とは、ラベンダーやオークモス、クマリンなどの香りをベースに作られている香水のことをいいます。
クマリンは世界初の合成香料といわれ、クルマバソウやサクラの葉などに含まれる香りを加えたものです。
クマリンは甘いバニラや桜餅のような香りがします。
フゼア系と呼ばれるようになったのは、ウヒガン社が発売したフゼア・ロワイアルという香水に由来します。
ウヒガン社はフランスの香水メーカーの老舗で、フゼア・ロワイアルは男性向けの香水として大ヒットしました。
複数の香りを組み合わせているので、フゼアという特定の香料があるわけではありません。
「シプレ系」とは?
シプレ系とは、柑橘系の香りにウッディやフローラルの香りを加えたものをいいます。
フランスの香水メーカーであるフランソワ・コティが1971年に発売したル・シープルという香水が由来になっています。
トップノートには柚子やベルガモットなどの柑橘系の香りが使われており、オークモスなどのウッディ系の香りと組み合わせてあります。
品が良く華やかな香りなので、女性に好まれます。
そのためシプレ系はレディース向けの香水が多いです。
「フゼア系」と「シプレ系」の違い
フゼア系にはクマリンという桜餅のような甘い香りが含まれているのが特徴で、メンズ向けの商品が多いです。
それに対してシプレ系はフルーティーとフローラルといった華やかな香りが特徴で、レディース向けの商品が多くあります。
ただし、どちらも性別を問わず使えるユニセックス向けの商品なども発売されていて、フゼア系はメンズ向け、シプレ系はレディース向けと限定されているわけではありません。
まとめ
世界初の香料とされるクマリンを使っているのがフゼア系で、柑橘系やウッディ系、フローラル系の香りを組み合わせているのがシプレ系です。