この記事では、「急がば回れ」と「急がば高火」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「急がば回れ」とは?
早く目的地に行きたいと思うほど渋滞に巻き込まれて到着しないという意味から、遠くても時間通りに到着する道を選ぶのが先決という意味で使われているのが「急がば回れ」【いそがばまわれ】です。
近道しようと選んだ道は険しくて歩きにくいので、到着するのに時間がかかる場合もあります。
そのため、安全も考えて時間に余裕があるなら遠回りするのが正しいといった意味がある言葉です。
「急がば高火」とは?
急いで料理を作ろうとするあまり鍋を火に近づけすぎて、全体的に加熱しにくくなるという意味がある言葉を「急がば高火」【いそがばたかび】といいます。
このようなところから、時間が無いと焦るほどうまく事が進まなくなり、失敗につながってしまうので急がず、ゆっくり物事を行なう方がいいのです。
元々は琵琶湖でよく遭難した舟よりも、遠いかもしれないが橋を渡った方がいいという意味からきています。
「急がば回れ」と「急がば高火」の違い
「急がば回れ」と「急がば高火」の違いを、分かりやすく解説します。
早く行こうとして険しい道や高速道路を選べば危険度が高くなるので、余裕があるなら遠くても安全な道を選ぼうという意味がある言葉を「急がば回れ」といいます。
もう一方の「急がば高火」は鍋を火に近づけてしまうと効率よく火が回らないという意味から、焦って作業するのは失敗しやすいので、急がずにやろうという意味で使われている言葉です。
「急がば回れ」の例文
・『高速道路を使おうと思ったが、急がば回れで普通の道路で行く』
・『幅が狭い橋よりも、急がば回れで遠くにある大きな橋を渡った』
「急がば高火」の例文
・『慌てるときは急がば高火、車より電車の方が安全だ』
・『判断するときは急がば高火で冷静に考えてから意見を伝えたい』
まとめ
「急がば」というところは同じことわざを2つ取り上げましたが、意味が多少違うので、どういった場面で使えばいいか深堀してみましょう。