この記事では、「周章狼狽」と「泰然自若」の違いを分かりやすく説明していきます。
「周章狼狽」とは?
「周章狼狽」は「しゅうしょうろうばい」と読みます。
意味は「あわてふためき騒ぐこと」です。
驚きあわててじたばたすることを表します。
「周章狼狽」の言葉の解説
「周章狼狽」は、「慌ててうろうろ歩きじたばた騒ぐこと」という意味の四字熟語で、「周章」と「狼狽」が組み合わさっています。
「周章」の語源には以下の2つがあります。
1つ目は「周」は「回る、巡る」という意味、「章」は「明らか」という意味、「周章」で「明らかに歩き回る」、転じて「慌ててふためく」という意味になったという説です。
2つ目は、中国の秦時代、「周章」という武将が、秦の武将・章邯(しょうかん)に敗れて慌てふためき逃げ回ったことに由来するという説でです。
「狼狽」は中国の伝説上の獣で、「狼」は「前足が長く後ろ足が短い」、「狽」は「前足が短く後ろ足が長い」という特徴がありました。
「狼」と「狽」は一緒に行動してお互いの動きを補っていましたが、離れてしまうと動きが取れ慌てふためき騒ぐことから使われる様になりました。
「泰然自若」とは?
「泰然自若」は「たいぜんじじゃく」と読みます。
意味は「落ち着いた姿勢や態度のこと」です。
全くあわてず堂々としている様子を表します。
「泰然自若」の言葉の解説
「泰然自若」は「何事にも落ち着いていて自分を保つ様子」という意味の四字熟語です。
特に語源や由来などはなく、漢字の意味から使われています。
「泰然」は「落ち着いた態度や姿勢」という意味、「自若」は「重大なことがあっても慌てない様子」という意味、「泰然自若」で「落ち着いていて重大なことにも慌てない態度や姿勢」になります。
「周章狼狽」と「泰然自若」の違い
「周章狼狽」は「あわてふためき騒ぐこと」です。
「泰然自若」は「落ち着いていて重大なことにも慌てない態度や姿勢」です。
まとめ
今回は「周章狼狽」と「泰然自若」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。