「無碍」と「無下」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「無碍」と「無下」の違いとは?違い

この記事では、「無碍」「無下」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「無碍」とは?

作業や仕事の妨げがないことを「無碍」【むげ】といいます。

妨害するものがなく、作業が止まらないよう滞らせる問題がない状態を指すわけです。

人から指図されたり、足を引っ張られる妨害がないからこそ自由に物事へ取り掛かれる状況を意味します。

障害とならない道を突き進みたいと思う人の心を表す言葉でもあるのです。

使い方としては、「無碍な女性たち」というように、男性に縛られず、自由に人生を楽しむ様を表します。


「無下」とは?

相手を思って考慮する言葉や行動しなくてもいいことを「無下」【むげ】といいます。

反省させたいと思うとき、あえて冷たい態度を見せた方が相手のためだと感じる場面で使う言葉です。

程度が悪いと感じるほど行動や言動が普通の感覚の人よりも外れている者を指します。

あえて反応せず、放っておいた方が賢い選択だと感じるとき、冷淡な表情や態度を見せることが大事という意味が含まれている言葉です。


「無碍」と「無下」の違い

「無碍」「無下」の違いを、分かりやすく解説します。

仏教用語からきている「無碍」は妨げになることがないので、無邪気に行動する子供の様や自由な発想ができると例えるわけです。

金癖が悪かったり、人を裏切るといった行動が目立つ者を追い払うため冷たい態度を見せることを「無下」といいます。

相手の気持ちを考えずに配慮したり、考慮しなくてもいいと思う気持ちを表す言葉です。

「無碍」の例文

・『手癖が悪い兄には無碍な態度を見せて関わらない』
・『手癖の悪い彼氏を玄関先で無碍に追い払う』

「無下」の例文

・『会長のご好意を、部下として無下にはできない』
・『仕事で疲れていたので、妻との会話を無下に扱って離婚された』

まとめ

同じ無を使っている言葉を2種類ご紹介しましたが、意味がまったく対照的な言葉です。

自分なりに使い方を学び、うまく言葉の意味を活かせるよう使い分けてみましょう。

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