この記事では、「不適切」と「不適格」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不適切」とは?
「不適切」とは、その場の状況や話題などに対し配慮が欠けていることを意味します。
「不適切」の対義語になる「適切」には、状況や目的などにぴったり当てはまること。
その場の物事に相応しいこと、といった意味があります。
この「適切」に打消しの助字「不」が付いた言葉が「不適切」になります。
言い換えれば、「適さない」や「不適当」「そぐわない」「適切でない」などになります。
使い方としては、「不適切な発言」や「不適切な表現」「不適切な内容」などになります。
「不適格」とは?
「不適格」とは、適していないこと、ふさわしくないことを意味します。
「不適格」の対義語になる「適格」には、あることを行うのに必要、ふさわしい地位や立場になっていること。
あることを行うために必要な資格を十分に備えていること、といった意味があります。
この「適格」に打消しの助字「不」が付いた言葉が「不適格」になります。
言い換えれば、「水準に達していない」や「不合格」「認められない」などになります。
使い方としては、「不適格な人物」や「不適切な教師」などになります。
「不適切」と「不適格」の違い
「不適切」と「不適格」の違いを、分かりやすく解説します。
「不適切」と「不適格」は似たような意味を持つ言葉です。
「不適切」はその場の状況や話題などに対し配慮が欠けていること。
「不適格」は必要な資格を十分に備えていない、ふさわしくない、ことを意味します。
例えば、同じ「人」でも、「不適切な人」はその場の状況や話題などに対し配慮が欠けている人を意味し「不適格な人」の場合は必要な資格を十分に備えていない人を意味します。
このように微妙な違いがあります。
「不適切」の例文
・『生放送で不適切な発言をした芸人はテレビに出ることができなくなってしまいました』
・『不適切な管理によって、一部商品をダメにしてしまいました』
「不適格」の例文
・『この学校に不適格な教師をこのまま担任にすることはできない』
・『彼は不適格と言われ地方に左遷されました』
まとめ
以上のように、ふさわしくないことが「不適切」。
必要な資格を持っていないことが「不適格」といった違いがあります。