この記事では、「レッテルを貼る」と「ラベルを貼る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「レッテルを貼る」とは?
特定の人物などに対して、一方的・断定的にこうであると決めつけることです。
「レッテル」には、ある人物や物事についての断定的な評価という意味があります。
たとえば、ある子は体が弱くて運動があまりできない状態だとします。
この子を見て「体が弱いから自分ではできない子」「助けが必要な子」と判断をしたとします。
しかし、実際にはこの子は自分でやろうと思えばできるかもしれません。
また、体が丈夫になる可能性がないとはいえません。
「自分ではできない子」「助けが必要な子」とある人が出した判断は一方的なものといえるでしょう。
このような、一方的・断定的に価値判断を決めることをいいます。
「ラベルを貼る」とは?
品名や宛名などの書いてある紙片を貼ることです。
砂糖と塩を間違えないように、それぞれの容器に「砂糖」「塩」と書いた紙片を貼っておくことにしました。
この行為がこの言葉が意味するものです。
飲料のビンには、商品名・原材料名・栄養成分表などが書かれた紙が貼られているはずです。
この紙を貼ることが、この言葉が意味するものです。
この紙はポスターのような大きなものではありません。
「レッテルを貼る」と「ラベルを貼る」の違い
「レッテルを貼る」と「ラベルを貼る」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は、ある人物などに対して、一方的・断定的に「こうだ」と決めることをいいます。
後者は、品名や宛名などの書いてある紙片を貼ることです。
「レッテル」には、商品名や内容などを表し示して商品に貼りつける紙という意味もあります。
前者にも後者の意味があるのですが、紙片を貼るという意味で使われることは少ないです。
まとめ
一方は「この人はこうだ」と判断をすること、もう一方は品名や宛名などの書いてある紙を貼ることで、それぞれ意味が異なります。