「論じなさい」と「述べなさい」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「論じなさい」と「述べなさい」の違いとは?違い

この記事では、「論じなさい」「述べなさい」の違いを分かりやすく説明していきます。

「論じなさい」とは?

「論じなさい」「論じる」とは、道筋を立てて述べることを意味します。

また、互いに意見をたたかわすこと、論争すること、取り立てて問題にすること、といった意味があります。

「なさい」は、「なさる」の命令形です。

「しろ」「せよ」よりも柔らかい言葉になりますが、「論じなさい」の場合、道筋を立てて述べなさい、論争しなさい、と命令されていることになります。


「述べなさい」とは?

「述べなさい」「述べる」とは、考えや意見などを口に出して言うこと、文章で表すことを意味します。

順を追って説明することや書き記すことを意味するため、「述べなさい」と言われた場合は命令形により、言われた方は考えや意見などは順を追って口に出して説明する、書き記す必要があります。


「論じなさい」と「述べなさい」の違い

「論じなさい」「述べなさい」の違いを、分かりやすく解説します。

「論じなさい」「述べなさい」共に命令形です。

そのため、言われた側は論じる必要や述べる必要が発生します。

そこで、「論じる」「述べる」の違いに注目する必要があります。

「論じる」の場合は、題材に対し互いに意見を交わすことを意味しますが、「述べる」には互いに意見を交わす意味はありません。

自分の考えや意見などを口に出して言う、文章で表す、といった意味のみになります。

そのため、「論じなさい」と言われた場合は意見を主張し合う必要があり、「述べなさい」と言われた場合、自分の考えや意見などを相手に伝えるのみとなります。

その点において、「論じなさい」「述べなさい」には違いがあります。

「論じなさい」の例文

・『問題の解決策を1000字以内で論じなさい』
・『自分の研究内容について論じなさい』

「述べなさい」の例文

・『下記のことついて述べなさい』
・『みんなにわかるように述べなさい』

まとめ

「論じなさい」「述べなさい」は同じ命令形でも、その意味の中身に違いのある表現方法になります。

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