この記事では、「斟酌」と「参酌」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「斟酌」とは?
相手が何を考えているのか、どのように思っているかに目を向けて、推量する行為を「斟酌」【しんしゃく】といいます。
たいていは事情を考慮しては相手のために加減する配慮を見せるのです。
例えば、お金が無い人であればそこを考えて他にどのような方法を考えたり、立場が弱い者にはどう接すればいいか配慮します。
このように立場に寄り添い、適切に取り計らうのです。
「参酌」とは?
相手がどのような立場にいるか目を向けて、うまく良い状態になるように取り計らう行為を「参酌」【さんしゃく】といいます。
相手が持つ長所になる部分を取り入れてはどうすれば良い結果が出せるかを考えるのです。
1つだけではなく、複数提案しては目を通して、どちらが解決するためにはいいか見比べてから参考にして、判断するのが一般的な決め方になります。
「斟酌」と「参酌」の違い
ここでは「斟酌」と「参酌」の違いを、分かりやすく解説します。
気持ちを読み取って心を寄せたり、今抱えている事情を考慮しては汲み取って物事に取り掛かることを「斟酌」といいます。
1つだけではなく、色々なところに目を向けては照合し、取り上げるべき部分を取捨していくのです。
もう一方の「参酌」は2つの物を照らし合わせてはより取り上げれば良いと感じる部分をまとめて参考にするという意味があります。
「斟酌」の例文
・『小さな子供であるため教師に斟酌するよう頼んだ』
・『高校は出ていない人に斟酌して、講師は問題を出した』
「参酌」の例文
・『事情があって怪我を負わせた人の賠償額は参酌してから決める』
・『地方の公共団体が参酌するとき、基準になる内容から判断する』
まとめ
同じ「酌」が付いている言葉ですが、意味に違いがあります。
どのような場面で使えばいいか学び、うまく使い分けてみるといいでしょう。