「牧歌的」と「叙情的」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「牧歌的」と「叙情的」の違いとは?違い

「牧歌的」「叙情的」はそれぞれどのような意味を持つ言葉で何が違うのでしょうか。

この記事では、「牧歌的」「叙情的」の違いを分かりやすく説明していきます。

「牧歌的」とは?

「牧歌的」とは、「のんびりとのどかで穏やかなさま」を表す言葉です。

「牧歌的」「牧歌」とは牛飼いが牛の世話をしながら歌う歌のことです。

耳をすますとどこからか牛飼いの歌が聞こえてくるようなのどかでのんびりした田舎的な雰囲気を「牧歌的」と表現します。

せかせかした競争社会の都会は違い、田舎はスローライフという言葉で表されるようなゆっくり時間が流れるイメージが浮かびます。

のどかで気取ったところがなくゆったりのんびり過ごせる田舎独特の雰囲気を表す言葉が「牧歌的」です。


「叙情的」とは?

「叙情的」とは、「感情や気持ちが伝わり心を揺さぶられる様子」を意味する言葉です。

感情が現れ伝わるさまを指す言葉で、一般的には物事に情感の要素が深く含まれている様子を表す時に使います。

一般的には情に深く訴える表現や物事に対して使うことが多く、心を揺さぶる名曲やしみじみとした懐かしさが感じられる風景などが「叙情的」に当たります。


「牧歌的」と「叙情的」の違い

「牧歌的」「叙情的」の違いを、分かりやすく解説します。

「牧歌的」「叙情的」の違いは「のどかさ」です。

「牧歌的」は都会を離れた田舎のイメージを表す言葉で、せせこましさがなくゆったりとしたのどかさを表す時に使います。

「叙情的」は感情が現れ伝わるものに対して用いる表現です。

伝わる感情の種類は感動や興奮、懐かしさや切なさなどいろいろあります。

人の心に対して穏やかな気持ちを呼び起こすのが「牧歌的」で、人の心を強く揺さぶるのが「叙情的」という心に与える影響の強さも違いの一つです。

「牧歌的」の例文

・『牧歌的な風景』
・『牧歌的な生活が理想だ』

「叙情的」の例文

・『叙情的な作品』
・『心を揺さぶる叙情的な名文だ』

まとめ

「牧歌的」「叙情的」では伝わるイメージが違います。

言葉の持つニュアンスを正しく理解して区別してください。

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