「不便」と「不自由」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「不便」と「不自由」の違いとは?違い

この記事では、「不便」「不自由」の違いを分かりやすく説明していきます。

「不便」とは?

「不便」とは便利でないこと。

つまり、何らかの目的を果たすのに都合が悪いこと、何かをする際に役に立たないこと、を意味します。

例えば、「通勤に不便な場所」の場合、この言葉が指す場所は、勤務地から遠くて都合が悪い、公共交通機関が近くになく通勤手段がない、などといった場所を意味することになります。

言い換えれば、「不都合」「支障」「差し支え」などになり、対義語は都合が良いことを意味する「便利」です。

使い方としては、「不便な生活」「不便に思う」「不便に感じる」「不便を強いられる」などになります。


「不自由」とは?

「不自由」とは自分の思うようにならないことを意味します。

自分の意のままに振舞うことができない、勝手気ままができない、といった状況が「不自由」です。

また、足らないものや欠点があり困ること、目的を果たすことができないこと、といった意味もあります。

言い換えれば、「不都合」「支障」「差し支え」などになり、対義語は自分の意のままに振舞うことが可能な「自由」です。

使い方としては、「不自由な生活」「身体の不自由」「不自由になる」などになります。


「不便」と「不自由」の違い

「不便」「不自由」の違いを、分かりやすく解説します。

「不便」「不自由」は、自分の思うようにならないといった意味では同じ意味を持つ言葉です。

例えば、「不便な生活」「不自由な生活」はほぼ同じ意味として使用することが可能です。

ただし、「不便な生活」の場合、目的を果たすために都合が悪いといった意味が強く、「不自由な生活」の場合、勝手気ままができないといった意味が強いといった違いがあります。

「不便」には勝手気ままにできないといった意味はなく、この意味は「不自由」のみが持つ意味になります。

「不便」の例文

・『足の骨を折り不便な生活を強いられた』
・『田舎は不便だという人もいますが、私はそうとは限らないと思っています』

「不自由」の例文

・『目が不自由な私は、いつも周りの人に助けられています』
・『何不自由ない暮らしをさせてもらえたことに感謝します』

まとめ

ほぼ同じ意味を持つ2つの言葉にも以上のようなニュアンスの違いが存在します。

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