この記事では、「酒池肉林」と「栄耀栄華」の違いを分かりやすく説明していきます。
「酒池肉林」とは?
「酒池肉林」とはこの上なく豪華で贅の限りを尽くした宴を指す言葉です。
酒が池のように溢れ肉が林のように乱立していて、とても全て味わい尽くせないようなほどの贅沢の極みにあることを指します。
「酒池肉林」という言葉ができた時代は生産力が現在に遠く及ばず飢える人民も多かったので、「酒池肉林」の様子は非現実的と言えるほどの贅沢であり行き過ぎた享楽として扱われていました。
そのため現在でもただ豪華というだけでなく品性に欠けるというニュアンスで使われることが少なからずあります。
「栄耀栄華」とは?
「栄耀栄華」とは富や権力を得て栄え贅沢な振る舞いをすることです。
栄耀も栄華も華々しく栄えて贅沢を尽くすという意味を持ちます。
ただし「栄耀栄華」は贅沢をすることに主眼を置いた言葉ではなく、富や権力を得て世に栄えるという点が重視される言葉です。
そのため個人が富や権力で贅沢を尽くすという使われ方以外にも、家が富や権力を得て反映するという意味で贅沢という意味を含まずに使われることもあります。
「酒池肉林」と「栄耀栄華」の違い
「酒池肉林」と「栄耀栄華」の違いを、分かりやすく解説します。
極めて豪華で贅沢の限りを尽くした宴を表現する言葉が「酒池肉林」で、富や権力を得て栄え贅沢に振る舞うことが「栄耀栄華」です。
「酒池肉林」は宴という一時的な催事が贅沢であることを指し、それに対して「栄耀栄華」は一時的なものでなく日常的な普段の様子から贅沢な様子と言えます。
まとめ
どちらも贅沢の表現として使われるものの「酒池肉林」はパーティーのような宴が贅沢なのに対し、「栄耀栄華」は人や家など生活が贅沢というのが違いと言えるでしょう。
また「酒池肉林」は品性がないというようなネガティブなニュアンスを含むことも少なくないですが、「栄耀栄華」は贅沢という意味を含まずポジティブなニュアンスで使われることもしばしばあります。