この記事では、「黒文字楊枝」と「爪楊枝」の違いを分かりやすく説明していきます。
「黒文字楊枝」とは?
黒文字楊枝とは、和菓子に添えられている楊枝のことをいいます。
和菓子を切ったり、口に運ぶために用いられるものです。
「黒文字」という名前は、クスノキ科に属するクロモジ(黒文字)という木材を使用していることから名づけられました。
クロモジの若枝の表面には黒い斑点があるので、これを文字に見立てたのが由来です。
殺菌作用などもあると言われています。
それから楊枝そのものを黒文字と呼ぶこともあります。
黒文字楊枝は楊枝の中では高級品です。
「爪楊枝」とは?
爪楊枝とは歯の隙間にはさまったものを取るためのアイテムで、先端が尖った細い棒のことをいいます。
また、食べ物に刺して口に運ぶために用いられることもあります。
よく知られているのはたこ焼きで、爪楊枝を刺して食べることが多いです。
爪楊枝は木で作られているのが一般的ですが、竹やプラスチックでできているものもあります。
飲食店などでは、爪楊枝が置かれていたりもします。
「黒文字楊枝」と「爪楊枝」の違い
黒文字楊枝も爪楊枝も楊枝であることは同じですが、大きさや材質、用途などに違いがあります。
黒文字楊枝は爪楊枝よりも大きく、和菓子を切ったり口に運んだりするために用いられます。
爪楊枝は黒文字楊枝に比べると小さく、歯の隙間に挟まったものをとるために用いられるアイテムです。
また、たこ焼きなどを食べる時にも使用します。
クロモジはクスノキ科のクロモジという木材から作られますが、爪楊枝は海外産のシラカバなどの木材から作られることが多いです。
昔はクロモジから爪楊枝が作られることもあったため、爪楊枝のことを黒文字と呼ぶこともありました。
現在はクロモジから作られる和菓子用の高級な楊枝を黒文字楊枝と呼んでいます。
まとめ
黒文字楊枝は和菓子を切ったり口に運んだりするための楊枝で、爪楊枝は歯の隙間にはさまったものをとるための楊枝です。