この記事では、「内憂外患」と「内患外禍」の違いを分かりやすく説明していきます。
「内憂外患(ないゆうがいかん)」とは?
「内憂外患」とは、「国内外に心配事や問題を抱えていること」や「内にも外にも心配事や煩わしい事態を抱えていること」を意味する言葉です。
「内」は「国内」、「外」は「国外」、「憂」と「患」はどちらも「思い悩んだり、心配したりすること」を表しています。
出典は古代中国の歴史書「春秋左氏伝」であり、もともとは国内外に問題が山積みであることを意味していましたが、現在では「国」に限らず、あらゆる「内外」に対して用いられている表現です。
「内憂外患」の使い方
「内憂外患」は名詞として使われています。
「内患外禍(ないかんがいか)」とは?
「内患外禍」とは、「国内外に心配事や問題を抱えていること」や「内にも外にも心配事や煩わしい事態を抱えていること」を意味する言葉です。
「禍」とは「災い」や「悪いこと」という意味が含まれています。
「内患外禍」の使い方
「内患外禍」は名詞として使われています。
「内憂外患」と「内患外禍」の違い
「内憂外患」と「内患外禍」はどちらも「国内外に心配事や問題を抱えていること」や「内にも外にも心配事や煩わしい事態を抱えていること」を意味する言葉です。
したがって、2語は同義語の関係に当たると言えます。
「内憂外患」の例文
・『内政問題と対外問題を抱えている我が国の状況はまさに内憂外患と言える』
・『会社でのトラブルに加えて、家庭でも心配事を抱えており、内憂外患である』
「内患外禍」の例文
・『幕末期の江戸幕府は内患外禍と言える状況に陥っていた』
・『この為政者は内患外禍を解消するために様々な政治改革を実施した』
まとめ
「内憂外患」と「内患外禍」はどちらも「国内外に心配事や問題を抱えていること」や「内にも外にも心配事や煩わしい事態を抱えていること」という意味を表す四字熟語です。
したがって、2語は類義語の関係に当たると解釈できます。