「爪に火をともす」と「けちん坊の柿の種」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「爪に火をともす」と「けちん坊の柿の種」の違いとは?違い

この記事では、「爪に火をともす」「けちん坊の柿の種」の違いを分かりやすく説明していきます。

「爪に火をともす」とは?

蝋燭の代わりとして、自分の爪の先を灯りとして使うほど倹約家なことを「爪に火をともす」【つめにひをともす】といいます。

たいへんケチな人は極貧生活であるため一般的な生活よりも慎ましい生活をする人も多くいるのです。

ときに魚の油を爪に塗り、火をつけて部屋を明るくします。

爪なら放っておいても自然と伸びてきますので、倹約にひと役買うといった意味で使われている言葉です。


「けちん坊の柿の種」とは?

まったく使えないものであるのに、捨てるのはもったいないと物惜しみする人が、いかにドケチか表すことわざが「けちん坊の柿の種」【けちんぼうのかきのたね】です。

元々は柿を食べた後、小さな種すら捨てない行き過ぎた倹約家を指します。

このような人はお金が無いわけでもないのに、物を出し惜しみする人はわずかな食べ物でさえ家族でも分け与えないほど酷いケチな者なのです。


「爪に火をともす」と「けちん坊の柿の種」の違い

「爪に火をともす」「けちん坊の柿の種」の違いを、分かりやすく解説します。

紙や紐に油をつけて火を灯すのはもったいないので、自らの爪で部屋を明るくするほど酷くケチなことを「爪に火をともす」といいます。

もう一方の「けちん坊の柿の種」はたった1つの種すら人にあげず、懐にしまいこんでしまうほど凄いケチという意味で使う言葉です。

「けちん坊の柿の種」の方が度を越えているほどケチな人を指し、忌嫌われる対象になります。

「爪に火をともす」の例文

・『爪に火をともす気持ちで財産を築き上げて孫に残した』
・『このまま爪に火をともす日々を過ごすのも限界に感じる』

「けちん坊の柿の種」の例文

・『兄は壊れたがらくたでも捨てない、けちん坊の柿の種だ』
・『けちん坊の柿の種な祖父は、腐った梅干を冷蔵庫に保管する』

まとめ

倹約も度を行き過ぎると人から嫌われる原因となってしまいます。

どのような人にどう使えばよりことわざの意味をうまく引き立たせられるかを考えてみるといいでしょう。

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