この記事では、「終始一貫」と「首尾一貫」の違いを分かりやすく説明していきます。
「終始一貫」とは?
「終始一貫(しゅうしいっかん)」とは、始まりから終わりまで、ずっと同じで変わらないさまを言います。
「終始一貫」の「終」は、「おわる」、「おしまいになる」、「すませる」などの意味があります。
また、「始」は「はじめ」、「はじまる」、「新たに起こす」などを表しています。
そして、「一」は「ひとつ」、「いちど」、「同じ」などを指しています。
さらに、「貫」は「つらぬく」、「やり通す」、「物をつき通す」などを意味しています。
「首尾一貫」とは?
「首尾一貫(しゅびいっかん)」とは、物事の初めから終わりまで、同じ主義などを貫き通すことを表しています。
「首尾一貫」の「首」は、「くび」、「頭」、「初め」などの意味を持っています。
さらに「尾」は、「お」、「動物のしっぽ」、「終わり」などを指しています。
そして、「一」と「貫」は前述のとおりの意味になります。
「終始一貫」と「首尾一貫」の違い
「終始一貫」と「首尾一貫」の違いを、分かりやすく解説します。
「終始一貫」とは、最初から最後まで態度などが変わらないさまを意味しています。
一方、「首尾一貫」は最初から最後まで主張などが変わることなく、矛盾がないことを言います。
「終始一貫」と「首尾一貫」は、どちらも最初から最後まで変わらないことを表しています。
しかし、「首尾一貫」は矛盾がなく、筋が通っている意味があるので、この点に違いがあります。
「終始一貫」の例文
・『彼の作品のテーマは、生涯にわたって、終始一貫、変わることがなかった』
・『どのような状況になっても、私は終始一貫、この考えは変わらないでしょう』
「首尾一貫」の例文
・『最近の彼は首尾一貫しない態度になってきているようです』
・『彼女の主張は首尾一貫していて、まったくブレることがありません』
まとめ
「終始一貫」は漢字の意味で見てみると、「始まりから終わりまで一つのことを貫く」のような意味合いになります。
また、「首尾一貫」は漢字の意味でみると、「初めから終わりまで一つのことを貫く」と言うような意味合いになります。
それぞれの言葉の意味や違いを知り、適切に使っていきたいものです。