この記事では、「十人十色」と「千差万別」の違いを分かりやすく説明していきます。
「十人十色」とは?
「十人十色(じゅうにんといろ)」とは、好みや考え方、性格などは、人によってそれぞれ違うことを言います。
「十人十色」の「十」は「とお」、「数の名」、「満足」などの意味があります。
また、「人」は「ひと」、「人間」、「他人」などを表しています。
そして、「色」は「いろ」、「ありよう」、「様子」などを指しています。
「千差万別」とは?
「千差万別(せんさばんべつ)」とは、種類は数多くあり、それぞれ違いがあることを意味しています。
「千差万別」の「千」は、「せん」、「数の名」、「数が多い」などの意味を持っています。
さらに「差」は、「違う」、「差し引き」、「指定する」などを指しています。
そして、「万」は「数の名」、「よろず」、「すべて」などを表しています。
また、「別」は「わかれる」、「区別する」、「差異」などを言います。
「十人十色」と「千差万別」の違い
「十人十色」と「千差万別」の違いを、分かりやすく解説します。
「十人十色」とは、十人いれば、十通りの好みや考え方などがあることを意味しています。
一方、「千差万別」はいろいろな種類が多くあり、それぞれが異なっていることを言います。
「十人十色」は人に対して用いられますが、「千差万別」はあらゆるものに対して使うことができるので、この点に違いがあります。
「十人十色」の例文
・『人の好みは十人十色なところが興味深いです』
・『人はそれぞれ、十人十色の性格を持ち合わせています』
「千差万別」の例文
・『すべては千差万別で、どれ一つとして同じものはない』
・『同じ種類の動物でも、それぞれ個性があり、千差万別です』
まとめ
「十人十色」は漢字の意味で見てみると、「十人いれば、十のありようがある」のような意味合いになります。
また、「千差万別」は漢字の意味でみると、「違いは数多くあり、すべて差異がある」と言うような意味合いになります。
それぞれの言葉の意味や違いを知り、適切に使っていきたいものです。