この記事では、「うるめ」と「めざし」の違いを分かりやすく説明していきます。
「うるめ」とは?
「うるめ」とはウルメイワシを縮めて呼んだ俗称です。
他のイワシと同じように食用の水産物としてポピュラーな魚の一種ですが、イワシは水揚げされてから傷むまでの時間が短いため長持ちしやすいよう加工されて流通されてきました。
現在では冷凍技術の向上で鮮魚として流通することも出てきましたが、それでも傷みやすいことに変わりはないため現在でも干物にして流通させる事の多い魚です。
ちなみにイワシの仲間の中では「うるめ」の日本における漁獲量は少ない部類になります。
「めざし」とは?
「めざし」とはイワシをまるごと干物にしたものです。
まとめて干しやすいように目の部分に串を刺し通して干物にすることから「めざし」と言います。
材料にされるイワシは魚偏に弱いと書いて鰯と書くように傷みやすい魚ですが、塩漬けにしてから干して干物にするため干している間に腐ることはありません。
昭和の時代はイワシが傷みやすいせいで値段がつかない安い魚だったため「めざし」も安く、安上がりなおかずの代表格とも言える食べ物でした。
「うるめ」と「めざし」の違い
「うるめ」と「めざし」の違いを、分かりやすく解説します。
ウルメイワシというイワシの俗称が「うるめ」で、イワシを丸ごと塩漬けにしてから干して作る干物が「めざし」です。
「うるめ」を干物に加工する場合は「めざし」にしますが、「めざし」は「うるめ」以外のイワシを加工して作られることが多く、漁獲量の問題で「うるめ」の「めざし」は多くありません。
また「うるめ」自体も「めざし」に加工されずに食されることもあります。
まとめ
「うるめ」は「めざし」で流通することが多いので「うるめ」と言ったら「めざし」という認識の人もいますが、「めざし」はむしろ「うるめ」以外のイワシが多い干物です。
「うるめ」自体も漁港の近くでは刺し身で食べられることも多く、最近では漁港以外でも鮮魚で流通することも増えてきたので、「うるめ」と「めざし」を同一のものと誤認することも減っていくでしょう。