この記事では、「もどかしい」と「歯がゆい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「もどかしい」とは?
「もどかしい」とは、「想像どおりにことが運ばずにイライラする」さまや「非難するような気持ちに包まれる」様子などを示す言葉です。
「自分が思ったようにできなくてじれったい気持ちが沸き起こる」または「物事がうまくはかどらないことで冷静ではいられなくなる」などというニュアンスで用いられており、「落ち着けない」ないし「気持ちがはやる」などという語句と同じような意味で使用されています。
「歯がゆい」とは?
「歯がゆい」とは、「計画などが思ったように進まずにイラつく」さまや「あることが原因で気持ちが晴れない」様子などを示す言葉です。
「巧くいかずにがっかりする」あるいは「切ない気持ちに包まれる」などというニュアンスで用いられている語句で、「しゃくに触る」ないし「待っていられない」などという意味をもっている言い回しとして扱われています。
「もどかしい」と「歯がゆい」の違い
「もどかしい」と「歯がゆい」は、どちらも「思いどおりにいかない」などという意味合いで使われている似たような文言です。
双方の語句の違いと言えば、「自分の思い通りならなくて残念である」などというニュアンスが強めの「もどかしい」と、主に「他人の行動に対して残念に思う」というニュアンスで使われる「歯がゆい」という語では、少々もっている意味合いは異なっていると言えるでしょう。
「もどかしい」の例文
・『意中の彼女になかなか告白できずにもどかしい気持ちに包まれる』
・『毎朝歯を磨く時間すらもどかしいと感じています』
「歯がゆい」の例文
・『他人の優柔不断な性格に触れると、とても歯がゆい思いになります』
・『歯がゆいからと言って他人の問題に口出しをするのは控えましょう』
まとめ
「もどかしい」と「歯がゆい」は、どちらも「思ったとおりにことが運ばない」などという意味で使われている文言です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながらうまく使い分けるようにしましょう。