この記事では、「マグダラのマリア」と「聖母マリア」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「マグダラのマリア」とは?
イエスの福音と共に旅していた「マグダラのマリア」は、女性の性となる者という意味を持ちます。
元々マリアは男性を客としてとり、お金を得る仕事する女性でした。
罪深い行為する者でしたが、旅する間にイエスへ心を開き、考えを改めて前向きに生きるわけです。
そして、最後を迎えたイエスに寄り添い、あの世へと見送るため磔刑後【はりつけご】にその遺体へ香油壷を塗るため墓に行きます。
このことから、「携香女」【けいこうじょ】と呼ばれるようになります。
「聖母マリア」とは?
カトリック教会で最高の称号を与えられたのが「聖母マリア」【せいぼまりあ】といいます。
別名、神の母マリアとも呼ばれ、人々に愛される神を生んだ聖母として親しまれている存在です。
16歳で子供を産み、夫ヨセフの妻として従順に生きたマリアはダビデの末裔でもあります。
悩める人々を救い出す救世主の母として母性愛に溢れる人と描かれている者です。
カトリックでは無原罪として息を引き取った後は静かにあの世へと昇っていきました。
新約聖書に登場する彼女は死後もなお信仰心を持つ人々の人気を集め、崇められています。
「マグダラのマリア」と「聖母マリア」の違い
「マグダラのマリア」と「聖母マリア」の違いを、分かりやすく解説します。
男性相手に体を売ってお金を得る「罪深き女性」と言われる「マグダラのマリア」は、新約聖書に登場する女性です。
最後はイエスと共に歩き、人間らしさを取り戻します。
イエスの最後を看取り、埋葬されるとき墓に顔を向けて座る女性の中でもかなり中心的な存在でした。
イエスが生きているとき、悪い霊を7つ退治してもらったマリアを聖人とする7月22日、西方教会では記念日としています。
もう一方の「聖母マリア」は神の母という意味があるテオトコスと呼ばれたイエスの母を指す言葉です。
穢れがなく、優しさ溢れる母性の象徴として信仰の中心人物として愛されています。
まとめ
マリアという名前で呼ばれていた女性を2人取り上げましたが、対照的な人生を送っています。
人物の絵を見たり、資料などで情報を得てみるといいでしょう。