人を説得させることに必要とされる要素には「ロゴス」や「パトス」があります。
この記事では、「ロゴス」と「パトス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ロゴス」とは?
「ロゴス」は古代ギリシア語であり、論理的に語られたものを示す意味があります。
「ロゴス」は古代の思想や哲学、宗教など様々な場面で使われてきた言葉であり、現代では人を説得させるために必要な論理性を示す時にも使われています。
「ロゴス」の反対語は「ミュトス」であり、こちらは物語や神話などのフィクションのや虚構、空想などを示す意味の言葉です。
論理という意味の「ロゴス」は英語で「ロジック」と表現されます。
「パトス」とは?
「パトス」は古代ギリシア語であり、感情や情念を表す意味の言葉です。
「パトス」はアリストテレス倫理学で使われた概念であり、一時的な喜怒哀楽、欲情、恐怖、快楽、苦痛などを表すものとして使われました。
「パトス」は現代だと人を説得させるため必要な情熱を示す意味で使うことが可能です。
「パトス」は別名「ペーソス」と読むことが可能であり、この場合は哀愁という意味で使われます。
情熱的な意味の「パトス」は英語で「パッション」と表現されます。
「ロゴス」と「パトス」の違い
「ロゴス」は論理的なことを示す言葉であり、「パトス」は一時的な感情状態を示す言葉です。
「ロゴス」の例文
・『宇宙におけるロゴスの概念について研究しています』
・『ロゴスは昔から様々な人が哲学的な思想に使ってきた言葉です』
「パトス」の例文
・『溢れ出るパトスによって、彼のダンスは観客を熱狂させました』
・『パトスは様々な感情状態や表現を含むものであり、創作にも影響してきます』
まとめ
「ロゴス」や「パトス」は古代の哲学者が使っていた概念であり、これを元にして様々な思想が生まれました。
この2つに加えてさらに倫理的なものは「エートス」と呼ばれており、こちらも様々な思想を生み出しました。