この記事では、「書面」と「書状」の違いを分かりやすく説明していきます。
「書面」とは?
「書面」とは手紙や書類などの文書に書かれている内容です。
紙や本などどのような媒体であるかは関係なくそれに書かれている文章や図面が「書面」となります。
また手紙や書類などに記載して知らせるという意味で手紙や書類を「書面」ということもありますが、あくまでも紙などの媒体に書いた内容を指すという「書面」本来の意味ありきの言葉遣いです。
また文章に含まれている意図というよりは文章に使われる言葉遣いなど文章そのものを指すニュアンスでも使われます。
「書状」とは?
「書状」とは手紙や書簡など文書が書かれている物を指します。
デジタルではない現実の物質として文章を書く媒体とも言えるでしょう。
紙などを「書状」と呼ぶにはなにかしらの文章が書かれている必要がありますが、実際にどんな文章が書かれているのかは問いません。
また文章が書かれているとしても本や冊子のように中綴された形をしているものは「書状」と呼ぶことはほとんどないでしょう。
基本的には文章が書かれた書類や手紙が「書状」と呼ばれます。
「書面」と「書状」の違い
「書面」と「書状」の違いを、分かりやすく解説します。
手紙や書類に書かれている文章を指すのが「書面」で、文章が書かれている手紙や書類そのものを指すのが「書状」です。
「書状」を「書面」と表現する文章もありますが、その場合でも厳密に言えば文章が書かれた紙ではなく、紙に書かれた文章で内容を伝えるという表現になるので、それぞれの意味は変わっていません。
まとめ
「書状」のことを「書面」と表現することが少なからずあるというのが、両者の意味を混同し違いがわからなくなってしまう原因になります。
ですが手紙や書類などの何かが書かれている紙の、書かれているなにかの部分が「書面」で紙の部分が「書状」と考えれば、それぞれが何を指しているのか混同することなく覚えられるでしょう。