「たった」と「単に」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「たった」と「単に」の違いとは?違い

この記事では、「たった」「単に」の違いを分かりやすく説明していきます。

「たった」とは?

数量や時間が少ないことを強調するさまを表します。

例えば、「たった一人で」「たった一度だけ」「たった一分前に」などと使います。

ほんの、わずか、という意味があります。

また、ごく近い過去を強調するさまにも使われます。


「単に」とは?

その事柄だけに限られるさまを表します。

例えば、「単に個人の問題だ」「単に名前の違いだ」などと使います。

ただ、ただに、という意味があります。

また、単純であることや、特別な理由や目的がないことを表すこともあります。


「たった」と「単に」の違い

「たった」「単に」の違いを、分かりやすく解説します。

「たった」「単に」は同じように見えるかもしれませんが、ニュアンスが異なる言葉です。

例えば、「たった一回やった」と言うと、その回数が少ないことに驚きや不満を示しますが、「単に一回やっただけだ」と言うと、その行為が簡単であるか、他の回数や理由がないことを示します。

また、「たった」は連体詞としても使われますが、「単に」は副詞としてしか使われません。

「たった」の例文

・『彼は世界中のさまざまな国を、誰も連れずに、たった一人で旅行した』
・『彼女は非常に優秀な人なので、2人がかりでも時間のかかる仕事をたった一日で終わらせた』

「単に」の例文

・『私は、彼らの関係性について、単に好奇心から聞いてしまった』
・『この風景は単に美しいだけでなく、丁寧に整備されていることを感じさせる』

まとめ

「たった」「単に」はどちらも副詞ですが、意味や使い方が違います。

「たった」は数量が少ないことや時間が短いことを強調するときに使います。

その一方で、「単に」は動詞や形容詞を修飾して、そのことがシンプルであることや他の要素がないことを表します。

それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。

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