この記事では、橋梁の「高欄」と「防護柵」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「高欄」とは?
橋梁用車両防護柵という意味がある「高欄」【こうらん】の高さは、道路の路面より1,1mと決まっています。
用途としては、自転車に乗った人や歩行者が橋の下に落ちないよう設置されたものであり、たいていの橋の左右には設置されている柵を指すわけです。
車がぶつかっても簡単にはネジが外れて柵が外れないよう頑丈な造りとなっていたり、適度に湾曲して車両が大きく破損しないようにします。
また、ぶつかった車両が元の位置へと戻れるよう進行方向に向きを変えるといった効果も期待できる柵を指すものです。
「防護柵」とは?
中心となる横梁は路面より1. 0m、下段横梁は地覆面から0. 6m以下になるのが「防護柵」【ぼうごさく】です。
自転車やバイク、歩行者、車が通る橋の左右に取り付けられている柵を指します。
橋を踏み外した人や乗り物が縁に落ちるのを防いだり、お年寄りや子供が安心して歩行できるように設けられた手すりを指すわけです。
この橋梁の「防護柵」には車両がぶつかったとき横転しない、衝突した後に離脱する角度が衝突角度よりも6割下になるといった基準が設けられています。
「高欄」と「防護柵」の違い
「高欄」と「防護柵」の違いを、分かりやすく解説します。
橋を通る車両や歩行者、バイクが川へ転落しないように設置される車両防護柵を「高欄」といいます。
進行方向を間違ってUターンしたとき、アクセルを踏んで柵にぶつかってもある程度は頑丈なため落ちるのを防ぐ役割を担うわけです。
また、スピードを出しすぎてぶつかったときもバイクとその乗員の怪我を最小限にするために効果を発揮します。
高さは全国共通1. 1mと決まっていて、柵の他に「壁高欄」といったコンクリートで食い止めるものが揃うのです。
もう一方の「防護柵」の基準は路面から1. 0m以下と決められています。
車両がぶつかっても酷く損傷しない、横転しないように設置されています。
また、車両が「防護柵」に衝突した後、離脱する速度が衝突速度よりも速度が6割を超えていることが重要です。
まとめ
橋に取り付けられている防護柵を2つご紹介しましたが、路面からの高さや定められている基準といったものに違いがあります。
画像や動画で異なる点を見比べてみるといいでしょう。