「見物」と「見学」はどちらも何かを見ることを表す言葉です。
2つの言葉はどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「見物」と「見学」の違いを解説します。
「見物」とは?
「見物」とは、「興味や関心を理由に物事を見ること」を意味する言葉です。
「見物」の使い方
人が物事を見ることのうち興味や関心を理由に楽しみとして見ることを「見物」といいます。
一般的には芝居や演芸など人が行う出し物や庭園やスポーツの試合など見て楽しむために用意された場所に足を運んで見ることを指す言葉です。
見て楽しんだり満足したりなど快楽のために見ることを表します。
「見学」とは?
「見学」とは、「学ぶために見ること」を意味する言葉です。
「見学」の使い方
新しい知識を得たり見識を広げたりなど学ぶことを目的に物事を見ることを指します。
書物などで学ぶこともできますがより実践的な知識を学ぶには現場に足を運ぶのが一番です。
実際に自分の目で見て学びを得ようとする行為が「見学」であり、資料館や博物館のような学びのための施設を見ることのほか工場や作業現場などを見て学ぶことも含みます。
「見物」と「見学」の違い
「見物」と「見学」の違いは「目的」です。
楽しみを目的に見るのが「見物」、学びを目的に見るのが「見学」という違いで区別されます。
見る対象や内容ではなく目的によって区別される言葉なので同じ物事を見ても目的によって「見物」と「見学」が分かれることもあります。
お芝居を観客として楽しみのために見るのであれば「見物」ですが、同業の役者が演技を勉強する目的で見れば「見学」です。
「見物」の例文
・『芝居見物に出かける』
・『菊人形を見物する』
「見学」の例文
・『工場見学ツアーに参加する』
・『普段は見られない舞台裏を見学させてもらう』
まとめ
「見物」と「見学」は見る目的の違いで区別されます。
何を見るのかではなく何のために見るのかが基準になるので注意してください。