似たような意味で混同しやすい言葉として「速報」と「即報」があります。
この2つの言葉はどのような基準で使い分ければいいのでしょうか。
今回は、「速報」と「即報」の違いを解説します。
「速報」とは?
「速報」とは、「出来事をなるべくはやく知らせること」を意味する言葉です。
「速報」の使い方
事件や出来事を多くの人に伝わるように知らせることを「報道」といいます。
マスメディアを通じて報道することを「報じる」といい、正確性や詳細さよりもスピード重視で報じるすばやい報道を「速報」といいます。
報道は通常詳しく内容を取材して報じられますが緊急事態や突発的な出来事ではじっくり取材している暇がありません。
いちはやく事実を周知しなければいけない時に行われるスピード最優先の報道が「速報」です。
予定にない緊急的な報道でありテレビでは通常放送にかぶせる形でテロップが挿入されて報じられます。
重大なニュースの場合は通常放送を打ち切り特別番組という形で「速報」が入ります。
「即報」とは?
「即報」とは、「ことが起こったら直ちに報じられる報道」を意味する言葉です。
「即報」の使い方
出来事を監視するように注視し続け何か変化が起きたら直ちに反応して報じる報道を指します。
事前に対象を設定しておき動きに応じてすばやく報道するのが「即報」です。
「速報」と「即報」の違い
スピード重視で伝えられるすばやい報道が「速報」、動きや変化に反応して即座に伝えられる報道が「即報」という違いで区別されます。
「速報」があらゆるニュースを対象にするのに対し、「即報」は会談の行方などあらかじめ対象が限定されているニュースに対して用いられる表現です。
「速報」の例文
・『ニュース速報が入った』
・『速報では事実のみが伝えられた』
「即報」の例文
・『いつでも即報を入れられるように備えておく』
・『即報はまだかと待ち構えている』
まとめ
「速報」と「即報」はとても意味がよく似ている言葉です。
混同しないようそれぞれの意味を正確に憶えておきましょう。