「直る」と「直す」の違いとは?分かりやすく解釈

「直る」と「直す」の違いとは?違い

「直る」「直す」にはどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「直る」「直す」の違いを解説します。

「直る」とは?

「直る」とは、「元の正しい状態に戻ること」を意味する言葉です。


「直る」の使い方

壊れたり動かなかったりなど正常な状態ではないものが再び元通りの正しい状態に戻ることを指します。

同じ読み方で意味も似ている「治る」は病気や怪我などが回復して健康な状態に戻ることを表すのに対し「直る」は壊れた機械や道具など生物以外のものが元通りの機能を取り戻すことを表すという違いで区別されます。


「直す」とは?

「直す」とは、「正常に動く元通りの状態にすること」を意味する言葉です。

「直す」の使い方

故障して動かなくなったものや劣化して傷んだものに対し修理や修復を実行して再び正常に動く元通りの状態にすることを指します。

「直る」と「直す」の違い

「直る」「直す」の違いは「人の関与」です。

「直る」は正常に使える元通りの状態に戻ることを表しており水に濡れて使えなかった機械が自然に乾燥して再び元通りに使えるようになるなど自然に機能を回復する場合も含みます。

「直す」は人が人為的に手を加えて元通りの状態にする時に用いる表現です。

部品を交換したり傷ついた部分を修復したりなど人の意志に基づいて元の状態に近づける作業を表す言葉なので勝手に機能が回復したような場合は含みません。

「直る」は元通りになる理由や経緯は問わないので自然に元通りになる場合も人が手を加えて元の状態に戻す場合のどちらも含みます。

「直す」は正常に使える状態に戻そうという明確な意思に基づいて悪い状態から正しい状態に変える時にのみ使う表現なので放置していたら機能が復活したような人の手によらない回復は含みません。

「直る」の例文

・『直るまでにはだいぶ時間がかかりそうだ』
・『中を見てみないと直るかどうかわからない』

「直す」の例文

・『壊れた扇風機を直す』
・『直すには部品が必要だ』

まとめ

「直る」「直す」は人の意志があるかないかで区別されます。

明確な基準で使い分けられる言葉なので覚えておきましょう。

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