貝からとれる宝石として「真珠」と「黒蝶真珠」があります。
この2つはどのような違いで区別されるのでしょうか。
今回は、「真珠」と「黒蝶真珠」の違いを解説します。
「真珠」とは?
「真珠」とは、「貝からとれる宝石の総称」です。
「真珠」の使い方
貝の中でも一部の種類は殻の内側に美しい色をした宝石質の物質を形成します。
これは体の内側に入り込んだ異物を貝の分泌物がコーティングして作られるもので、その中でも特に美しく宝石として認められる物の総称が「真珠」です。
大きくて完全な球形に近いほど価値があるとされますが自然に作り出されるものなのでナツメ型や楕円形などいびつな形もあります。
指輪やネックレス、ブローチアイアリングなどさまざまな宝飾品に加工されフォーマルな場で広く用いられています。
採取できるのは世界にある数百種類の貝のうちアコヤ貝や白蝶貝などわずか数種類のみです。
「黒蝶真珠」とは?
「黒蝶真珠」とは、「黒蝶貝からとれる真珠」です。
「黒蝶真珠」の使い方
「真珠」の多くは白に近い色あいですが黒蝶貝から取れる「黒蝶真珠」は黒やシルバーなどの色が特徴です。
はっきりとした色がついていますが染色したわけではなく自然の状態で黒やシルバーの色がついています。
表面の色合いは基本となる黒やシルバーの他に緑や赤などの交虹彩色が混じります。
虹彩色が強く出ているものほど色が奥深く価格も高価です。
「真珠」と「黒蝶真珠」の違い
「真珠」と「黒蝶真珠」の違いは「貝」です。
「真珠」はアコヤ貝やヒレイケチョウガイなど種類を問わず貝からとれる宝石室の物質すべてを指すのに対し「黒蝶真珠」黒蝶貝からとれた宝石のみを指します。
「真珠」は白だけでなく黒や金色のものも含むので「黒蝶真珠」も「真珠」の一種です。
「真珠」の例文
・『真珠のネックレスを購入する』
・『10mmを超える大珠の真珠』
「黒蝶真珠」の例文
・『黒蝶真珠は高価である』
・『ピーコックカラーの黒蝶真珠』
まとめ
「真珠」と「黒蝶真珠」は表す範囲が異なります。
どのような宝石を指す言葉なのかを正しく理解して使い分けましょう。