電気工事士の人たちにとって、現場での最も重要な仕事が「配線」です。
設計図に基づいて、コンセントやスイッチなどを内部に這わせたケーブルで繋ぐのですが、この時に使用するのが「VVFケーブル」というものです。
日本における屋内配線で使用されるのはこの「VVFケーブル」が最も一般的です。
それでは、この「VVFケーブル」とはどういう意味でしょうか。
また、「VAケーブル」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「VVFケーブル」と「VAケーブル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「VVFケーブル」とは?
「VVFケーブル」とは、「vinyl insulated vinyl sheathed flat-type cable」の略で、日本語では一般的に「600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形」と呼ばれています。
600Vというのは、600Vまでの低圧用であること、そして、ビニルの被覆が付いた2本、あるいは3本のケーブルの外を「シース」と呼ばれる外被覆が横に広がった形で覆っているという構造を表しています。
「VAケーブル」とは?
「VAケーブル」とは、「vinyl armored cable」の略で、日本語では「ビニル鎧構造のケーブル」という意味です。
一般的な名称としては、ケーブルが被覆に覆われている形状のケーブルのことを言います。
「VVFケーブル」と「VAケーブル」の違い
「VVFケーブル」と「VAケーブル」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、屋内配線の電気工事において使用されるケーブルであることは同じです。
また、場合によっては全く同じものを指す場合もあります。
しかし、一般的には「VVFケーブル」は「VAケーブル」の一種である、つまり「VAケーブル」に含まれると認識されています。
まとめ
この記事では、「VVFケーブル」と「VAケーブル」の違いを、解説してきました。
屋内配線に使用されるケーブルはどこに使われるかによってほぼ決まっています。
前述のように、低電圧の配線用としては「VVFケーブル」の2芯、「IV」と呼ばれるビニル電線、引き込み線には「DV」という具合です。
また、屋外の配線においても同様で、「VV」、「EV」、「CV」が主に使われています。