この記事では、「前衛的」【ぜんえいてき】と「先鋭的」【せんえいてき】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「前衛的」とは?意味
人がまだ興味を持っていないことにも素早く目を向けて、時代に先がけて受け入れることを「前衛的」【ぜんえいてき】といいます。
いつでも新しいことに興味を持つ気持ちを持ち、人よりも新しい情報を得て自分のものにすることがうまいのです。
由来は、フランスの軍事用語で使われている前衛“avant-garde”(アヴァンギャルド)からきている言葉であり、先頭をいく部隊の行動を意味しています。
「先鋭的」とは?意味
行動が過激すぎたり、鋭さがあるほど尖っている思想ことを「先鋭的」【せんえいてき】といいます。
まるで左翼のような思想を持っていたり、暴力的な行動で相手を威圧的に圧倒するそのさまや、極端に急進的な動きして見せることを「先鋭的」ということもあります。
このように、先端が鋭利な刃物のように尖った行動して見せたり、話す人を例える言葉です。
「前衛的」と「先鋭的」の違い
「前衛的」と「先鋭的」の違いを、分かりやすく解説します。
時代の先端を歩くのがうまい人は、常識に問われず、枠を大きく超えて前進していくといった意味で使われるのが「前衛的」です。
革新的な行動したり、考えを持つ人ときは「あの人は前衛的」と憧れと尊敬の眼差しを向けます。
もう一方の「先鋭的」は、暴力ふるって人を説き伏せたり、過激な思想を掲げて人に強要するなど、やり方が普通の人よりも尖っている者を指す言葉です。
「前衛的」の例文
・『前衛的な音楽を世に出す歌手は若者の心を強く捉える』
・『原宿には、前衛的な店が数多く並び、先端の流行を発信する』
「先鋭的」の例文
・『彼は10代の頃から先鋭的な人として恐れられていた』
・『父親は強引に相手を黙らせる先鋭的な人だった』
まとめ
新しいことに目を向けて興味を持ち、誰よりも先駆けて流行を取り入れられる人のことを「前衛的」といい、「先鋭的」は過激な思想を持っているとき当てはまる言葉と覚えておくといいでしょう。