この記事では、「憂鬱(ゆううつ)」と「メランコリー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「憂鬱」とは?
「憂鬱」とは、「どんよりした雰囲気に包まれて気持ちが晴れない」さまや「気分が深く落ち込んだり塞ぎ込んでいる」様子などを示す言葉です。
「重苦しい感じ」あるいは「心配ごとにより沈んだ気分になる」などという意味合いで用いられている文言で、「やるせない」ないし「物憂(ものう)い」などという語も同じような意味をもっている語句として使用されています。
「メランコリー」とは?
「メランコリー」とは、「憂鬱」または「陰気(いんき)」などという意味をもつ英単語「melancholy」を語源とする言葉です。
日本語の外来語として使われる場合は、「晴々しない落ち込んだ気分」や「気持ちがふさぎ込んでしまう様子」などを表します。
また「憂鬱な精神状態」を示す哲学用語としても使用されている語句として知られています。
「憂鬱」と「メランコリー」の違い
「憂鬱」と「メランコリー」の違いを、分かりやすく解説します。
「憂鬱」と「メランコリー」は、いずれも悲しくて落ち込んだようなネガティブな心情を示す言葉として使われることが多い文言です。
もっている意味はとても近く、「憂鬱な気分」または「憂鬱な月曜日」などという表現を「メランコリーな気分」ないし「メランコリーな月曜日」などとい言い換えてもほぼ違和感なく使用することができる言い回しです。
「憂鬱」の例文
・『毎週月曜日は社内で営業会議があるので気分がとても憂鬱です』
・『旅行はいつでも楽しいですが、帰りが近づいてくると憂鬱な気持ちになります』
「メランコリー」の例文
・『このメロディはメランコリーな雰囲気を感じさせますね』
・『メランコリーな気分に包まれて涙がこぼれ落ちそうになりました』
まとめ
「憂鬱」と「メランコリー」は、どちらの言葉も「鬱な気分や沈んだ気持ち」を表す似たような意味をもっています。
漢字とカタカナの違いにより受ける印象は少々異なりますので、上手に使い分けるようにしましょう。