この記事では、「ウール」と「メリノウール」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「ウール」とは?
秋や冬といった寒い季節に身に着ける素材によく使われている素材が「ウール」です。
羊の毛からできている素材で、糸にしたものを編んで作られたセーターは身体を暖め、寒さから身を守る服になります。
この素材を使った製品に手袋やセーター、マフラーがあり、保温性が高いところが魅力です。
「ウール」の起源は紀元前2200年前にもなり、メソポタミア南部から始まりました。
「メリノウール」とは?
羊から取れる毛を「メリノウール」といいます。
「ウール」と同じ素材ではありますが、飼育されている羊は欧米や米国ではなく、オーストラリアと近郊の国で生まれ、育てられた個体の毛を指す言葉なのです。
羊に負担がかからない快適な環境の中で飼育され、大自然の中で元気良く動き回り、育つ羊の毛はとても良質になります。
3000種いる中で滑らかな手触りで、着心地が良いとされるメリノ種は保湿性と保温性が高く、ウールの直径が約17から25μmになる糸です。
「ウール」と「メリノウール」の違い
「ウール」と「メリノウール」の違いを、分かりやすく解説します。
ロムニー、コリデール、メリノといった3種の羊毛の種類総称として使われているのが「ウール」です。
撥水性と保湿性が高く、形がよれたり、縮小するといった型崩れはしません。
直径は約24から42μmになり、もう一方の「メリノウール」は約17~25μmと糸の直径が細いため、手触りが滑らかな良質の服や手袋などになります。
抗菌効果と防臭性に優れ、伸縮性が高く、UVプロテクションといったものを含むのも魅力的なところです。
また、手入れがしやすい再生できる天然繊維として環境に貢献します。
まとめ
どちらも羊の毛を使った素材を指すものですが、糸の太さや手触り、品質などに違いがありますので、自分なりに異なる点を比較してみるといいでしょう。