「御指南」と「ご指摘」の違いとは?分かりやすく解釈

「御指南」と「ご指摘」の違いとは?違い

「御指南」「ご指摘」はそれぞれどのような意味があり何の違いで区別すればいいのでしょうか。

今回は、「御指南」「ご指摘」の違いを解説します。

「御指南」とは?

「御指南」とは、「教え導くこと」を意味する言葉です。


「御指南」の使い方

技術や芸術などを人に教え正しい方向へと導く行為を表します。

技術的な指導や伝授のことを「指南」といい「御指南」は目上の相手に使うときの丁寧な言い方です。

「御指南」は相手が行う指導や教授に対する敬意を込めた表現であり自分が教える行為に対しては使いません。

「御指南」という表現を用いる場合、自分は教わる側に当たることが多いのでその場合の意味は「教えていただくこと」になります。

元々ははどのような方向に向けてもつねに南の方角を向く人形を乗せた「指南車」というからくりに由来する言葉で、指南車が常に一つの方向を指し示し導く様子から転じて「人に技能や教えを伝授して良く育つよう導くこと」という意味で使われているのが「指南」「御指南」です。


「ご指摘」とは?

「ご指摘」とは、「大切な所や問題点をここだと指し示すことの丁寧な言い方」です。

「ご指摘」の使い方

良い所や問題点など特定の箇所を全体の中から取り上げ具体的に指し示すことを「指摘」といいます。

「ご指摘」は指摘の丁寧な言い方で目上の人が特定の箇所を具体的に取り上げ示すことを意味する言葉です。

「御指南」と「ご指摘」の違い

相手を教え導くのが「御指南」、特定の箇所を指し示すのが「ご指摘」という違いで区別されます。

「御指南」は問題や課題を改善しより良くなるように教える行為を指すのに対し「ご指摘」は問題や課題が存在することを指し示して明らかにするだけで改善のための指導は行わない、という違いがあります。

「御指南」の例文

・『一手御指南お願い致します』
・『先生の御指南のおかげで随分と上達した』

「ご指摘」の例文

・『ご指摘の通り問題を抱えている状態です』
・『大変に耳が痛いご指摘です』

まとめ

「御指南」「ご指摘」は全く意味が異なります。

それぞれの意味をきちんと理解し使い分けてください。

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