この記事では、「わらび餅」と「水まんじゅう」の違いを分かりやすく説明していきます。
「わらび餅」とは?
「わらび餅(わらびもち)」とは、わらび粉と水、砂糖などから作られる和菓子のことを言います。
柔らかく、ぷるぷるとしているのが特徴です。
一般的には「わらび餅」にきな粉や、抹茶の粉をまぶし、黒蜜をかけて食べます。
わらび粉はワラビの根から取ったデンプンを乾燥させ、粉末にしたものです。
ワラビはコバノイシカグマ科ワラビ属に分類されるシダ植物の一種です。
ワラビの若芽は、春の山菜として食用に利用されています。
他にも薬用に使われています。
現在では、わらび粉を作るのに手間がかかることもあり、他のデンプンを代用として使われていることも多いようです。
「水まんじゅう」とは?
「水まんじゅう(みずまんじゅう)」とは、葛(くず)粉と、わらび粉で作った生地に、あんを包んで、冷水で冷やした半透明の饅頭(まんじゅう)のことを意味しています。
わらび粉は使わずに、くず粉のみで作られるものは「葛饅頭(くずまんじゅう)」と呼ばれています。
「水まんじゅう」は明治時代に生まれ、岐阜県大垣市を代表する和菓子となっています。
大垣は「水の都」と呼ばれ、古くから良質な地下水に恵まれていたことから、その水を生かした和菓子が作られました。
「わらび餅」と「水まんじゅう」の違い
「わらび餅」と「水まんじゅう」の違いを、分かりやすく解説します。
「わらび餅」とは、わらび粉、水、砂糖から作られる柔らかい食感の和菓子のことを意味しています。
一方、「水まんじゅう」は葛粉と、わらび粉の生地に、あんを包んで、冷水で冷やした半透明の和菓子のことを言います。
「わらび餅」は、わらび粉で作られますが、「水まんじゅう」は、わらび粉と葛粉で作るので、この点に違いがあります。
また、「わらび餅」は作ってから常温で冷やしますが、「水まんじゅう」は地下水などの冷水で冷やす点も異なっています。
まとめ
「わらび餅」は「蕨餅」、「ワラビ餅」、「わらびもち」などとも表記できます。
また、「水まんじゅう」は「水饅頭」と表記することもできます。
それぞれの言葉の読み方や意味を知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。