「骨董品」と「レトロ」はどちらも歴史や古さに関連する言葉ですが具体的にどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「骨董品」と「レトロ」の違いを解説します。
「骨董品」とは?
「骨董品」とは、「作られた年代が古く高い価値が認められるもの」を指す言葉です。
「骨董品」の使い方
一般的には作られてから100年以上が経過した古い品物のうち特に価値が高いものを指します。
作られた年代が古くても価値がないものは「骨董品」とはいいません。
基本的に芸術的価値が評価基準になります。
「レトロ」とは?
「レトロ」とは、「古いものを懐かしむ感覚」を意味する言葉です。
「レトロ」の使い方
一般的な感覚としては新しいものの価値が高く古いものは時代遅れな価値が低いものとされますが、古いものの中に懐かしさを見出しそこに価値を認める価値観も存在します。
そのような古さを懐かしみ評価する感覚を表す言葉が「レトロ」です。
一般的にはいまよりも一昔から二昔前にあたる30?50年くらい前の時代を懐かしむ感覚を指し、自分たちが子供だった頃や生まれる前の時代のことを懐かしむ感覚が「レトロ」に当たります。
「骨董品」と「レトロ」の違い
古くて価値のある品物が「骨董品」、古さを懐かしみ評価する感覚が「レトロ」という違いで区別されます。
「骨董品」が壺や掛け軸など物品を指す表現であるのに対し、「レトロ」は昔を懐かしむ感性や昔風のセンスなど形のない抽象的な感覚に対して用いる表現であるのが大きな違いです。
「骨董品」の例文
・『骨董品を収集する』
・『ここにあるのは全て高価な骨董品だ』
・『骨董品を鑑定してもらう』
「レトロ」の例文
・『レトロな雰囲気な喫茶店』
・『若い人たちの間でレトロブームが起きている』
・『レトロデザインの食器が人気を集めている』
まとめ
「骨董品」と「レトロ」は時代の古さという共通点はありますが表している内容が全く異なる別の言葉です。
それぞれの意味を正しく理解して使い分けてください。