この記事では、「破竹の勢い」と「向うところ敵なし」の違いを分かりやすく説明していきます。
「破竹の勢い」とは?
竹を割ったような勇敢な勢力を「破竹の勢い」【はちくのいきおい】といいます。
一度火を点ければ勢いが止まらず、いつまでも勢力を保ったまま猛烈に行動するのです。
個人の動きを指すよりも、飛躍的に売り上げを伸ばし、右肩上がりに成長する企業に対してよく使われています。
元々は中国に存在した杜預が冬に攻撃すると言う将に対し、士気が高い竹を割る勢いがあれば力やお金をかけなくとも勝てるといったところから生まれた言葉でした。
「向うところ敵なし」とは?
力や能力がある者にとって、自分が進む道には争うほどの者はいないという意味で使われている言葉が「向うところに敵なし」【むかうところにてきなし】です。
対等に争えるほどの力がある者と出会わない自分には、相当な力があると豪語するとき使います。
このようなところから、職場でもずばぬけた知識持って上を目指し、働く人に対して尊敬の念を込めて使う言葉です。
「破竹の勢い」と「向うところ敵なし」の違い
「破竹の勢い」と「向うところ敵なし」の違いを、分かりやすく解説します。
留まることを知らないほど勢力を持った状況で、前に突き進む団体や企業を「破竹の勢い」といいます。
このようなところから商品が多く売れては生産ラインを増やし続ける工場や、人材が足りないほど成長する企業に対して凄いと感じる気持ちを示すわけです。
もう一方の「向うところ敵なし」は、とても強い力を持つ者を見て、誰もが勝てないほど凄い人だと絶賛して、憧れる気持ちを込めて使います。
「破竹の勢い」の例文
・『海外にも店舗を増やす国内自動車メーカーは破竹の勢いだ』
・『短期間に陣地を増やす軍隊の戦いぶりは破竹の勢いだった』
「向うところ敵なし」の例文
・『試合で一度も負けない野球チームは向うところ敵なしだ』
・『難しい作業もこなす工員は向うところ敵なしと感じる』
まとめ
勢いがある行動や考え方を表せる言葉を取り上げましたが、どのような場面で使えば意味をうまく引き出せるか確かめてみるといいでしょう。