「在来船」と「roro船」の違いとは?分かりやすく解釈

「在来船」と「roro船」の違いとは?違い

海上輸送で貨物を運ぶ貨物線の種類として「在来船」「roro船」があります。

ふたつの船にはどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「在来船」「roro船」の違いを解説します。

「在来船」とは?

「在来船」とは、「荷役設備を備え直接貨物を積み込むことが可能な船」です。


「在来船」の使い方

「在来型貨物船」の略語でクレーンやデリックなど貨物の積み込みに必要な装備を備えた船を指します。

現在の海上予想は規格化されたコンテナが主流ですが、コンテナが主流になる以前に使用されていたのが「在来船」です。

主に形状やサイズなどの理由でコンテナに対応しない荷物の輸送に使用されています。


「roro船」とは?

「roro船」とは、「トレーラーやトラックなど貨物を積んだ車両をそのまま輸送できる船」です。

「roro船」の使い方

車両搭載看板を備えた貨物船で、コンテナを輸送するトラックやトレーラーから荷物を移し替えることなく車両ごと運搬可能な船を指します。

車両をそのまま積載することも荷物を搭載したシャーシ部分だけ切り離して搭載することもどちらも可能です。

船の前後に入口があり乗り込んだ車両がそのまま降りられる構造をしていることから“roll-on”“roll-off”の頭文字を取って「roro船」と呼ばれます。

「在来船」と「roro船」の違い

貨物の積み込み設備を備えコンテナ以外を輸送する船が「在来船」、車両を搭載して輸送できる船が「roro船」という違いで区別されます。

どちらも貨物船ですが船の設備と運ぶ貨物の種類が異なります。

「在来船」の例文

・『在来船で貨物を輸送する』
・『港に在来船が入港してきた』

「roro船」の例文

・『roro船でトレーラーごと輸送する』
・『roro船の活用により輸送効率が改善された』

まとめ

「在来船」「roro船」は同じ貨物船でも大きな違いがあります。

それぞれの船が持つ設備と果たす役割の違いで区別してください。

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