ここでは、「台所」【だいどころ】と「キッチン」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「台所」とは?意味
日本では、料理する場所を「台所」【だいどころ】と呼んでいます。
言葉の語源は、貴族が食事したり、くつろぐ生活する場所として使っていた台盤所があった平安時代でした。
この台盤所には、盤という皿を乗せて運ぶ台が置いてあったため「台所」と呼ぶようになったのです。
中世に時代が変わったとき、食材を調理する所を「台所」と呼ぶのが一般的になります。
「台所」と呼ぶのは、土間やかまどがあり、日本風のシンクや棚などがある和風な造りであることが条件です。
「キッチン」とは?意味
海外では、「台所」を「キッチン」と呼び、主に調理する場所として使っています。
英語では“kitchen”と書き、部屋やお風呂場とは違う調理場として区分けするわけです。
日本でも最近は若い人向けの部屋や一戸建ては「キッチン」と表記していますし、「台所」というよりも意味が通じ、理解しやすい言葉となっています。
米国ではレストランの調理スペースを「キッチン」といい、換気扇から冷蔵庫、流し台、コンロなどが一式備わっている厨房を意味するわけです。
現在では、若い世代が建てる家には西洋風のシンクや棚が取り付けられているのがほとんどであるため、「キッチン」と呼んでいます。
「台所」と「キッチン」の違い
「台所」と「キッチン」の違いを、分かりやすく解説します。
食材を切ったり、煮たりして料理を作る室という意味があるのが「台所」です。
厨房という意味があり、ここでは食器や鍋を洗ったり、ご飯を炊く、食材を保管するいろいろなことをする場所として使われています。
また、味噌や醤油を保管して、調理どきに使う場所として家の中でもとくに調理するお台所の役割を果たします。
もう一方の「キッチン」は、個人の家の調理場や飲食店の厨房を意味し、調理する場所を指す言葉です。
洋風の棚やシンク、テーブルなどがある調理場を指します。
まとめ
どちらも調理する場所を意味する言葉ですが、日本では古くから「台所」といい、海外では「キッチン」と呼んでいました。
近年では西洋化が進んだことで日本の調理場も「キッチン」と呼ぶと覚えておくといいでしょう。