この記事では、「多忙」と「多用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「多忙」とは?
「たぼう」と読み、非常に忙しいことを表します。
または、そのさまをいうこともあります。
「多忙」の使い方
とても忙しくて、くつろぐ暇が無い時などに使用します。
「多忙をきわめる」「多忙につき、行けません」などと使用します。
「忙」という字が入っているので、おめでたい席では、使用されないこともあります。
また、何かに誘われたときに、「多忙」を理由にしてしまうと、相手を軽く見ていると思われてしまうこともあるため、ほかの言い回しを使ったほうがいい場合もあります。
「多用」とは?
「たよう」と読み、二つの意味があります。
一つ目は、「多忙」と同じような意味で、用事が多いこと、忙しいことをいいます。
二つ目は、たくさん使うことです。
例えば、「専門用語を多用して説明する」などになります。
仕事のときに、「ご多用中、恐れ入ります」などという場合には、忙しいという意味になります。
「多用」の使い方
何かをたくさん使う場合に使用します。
「エンジンブレーキを多用する」「英語を多用する」などです。
また、忙しい相手を気遣うときに使います。
「多忙」と「多用」の違い
「多忙」はとても忙しいことで、「多用」は、用事が多くて忙しいことや、たくさん使われることをいいます。
忙しいということをあらわすときに使う場合には、それほど意味に違いはありません。
年賀状や、結婚式の招待状などでは、「忙」の中に亡くなるという字が入っていることから、「多用」を使うことが多くなります。
また、「多用」には多く使われるという意味があります。
「多忙」の例文
・『恋人は多忙なので、もう1年も会っていません』
・『この仕事は多忙だが、やりがいはある』
「多用」の例文
・『にんにくを多用し、オリーブオイルをたっぷり使ったペペロンチーノは、匂いを気にしなくてもいい休日のランチにふさわしい』
・『あいづちを多用しすぎたので、かえって話を聞いていないと思われてしまいました』
・『ご多用の折、申し訳ございませんが、修正をお願いします』
まとめ
この二つの言葉は同じような意味で使われることがあります。
「多用」には、たくさん使うという意味もあります。