「終業」と「退勤」は同じような意味合いで使われる言葉ですが、具体的にどんな基準で使い分けられているのでしょうか。
今回は、「終業」と「退勤」の違いを解説します。
「終業」とは?
「終業」とは、「仕事を終えること」を意味する言葉です。
「終業」の使い方
その日の業務を終えることを指します。
雇用主と労働契約を結んで働く労働者は就業規則により1日の業務時間が決められていますが、その日1日の仕事が終わりになる時間のことを「終業時間」といいます。
仕事が始まる時間を指す言葉は「始業時間」です。
時間が来たら作業を中断し道具などを片付け仕事をおしまいにしますが、そのような仕事の終わりを「終業」と表現します。
「退勤」とは?
「退勤」とは、「勤務を終えて帰宅すること」を指す言葉です。
「退勤」の使い方
会社や職場でこなしていた業務を終わりにし帰宅することを表します。
作業の中断や業務の終了に加え会社から自宅へと帰宅する行為を含みます。
「退勤」を「通勤」の反対語だと思っている人もいますがそうではありません。
仕事のために会社と職場を往復して通う行為が「通勤」であり自宅から会社に向かうだけではなく会社から自宅に向かう行為も含みます。
「退勤」の反対語に当たるのは「出勤」です。
「終業」と「退勤」の違い
「終業」と「退勤」の違いは「職場を離れて帰宅しているか」です。
「終業」が業務を終えることのみを指すのに対し、「退勤」は業務を終えて職場を離れ帰宅の途につくことを表しています。
「終業」に会社を離れて自宅に帰宅するという意味が加わった言葉が「退勤」です。
「終業」の例文
・『終業時間になった』
・『今日の仕事を終業する』
「退勤」の例文
・『5時になったらさっさと退勤する』
・『もう退勤したらしく姿が見えない』
まとめ
「終業」と「退勤」はどちらも仕事を終えることを表しますが会社を離れて帰宅しているかどうかで区別されます。
混同しやすい表現なので憶えておきましょう。